旅館から565歩の空鞘稲生神社。広島の街に溶け込んだ、神聖な空間

ビジネス旅館はらだから徒歩565歩、395mにある空鞘稲生神社に厄除け祈願をして頂きました。ビルや住宅に周りを取り囲まているのですが、神社に足を踏み入れた瞬間に感じる、ピンと張りつめた空気。祈祷の際に神主様が打ち鳴らす大太鼓のビート。謙虚で敬虔な気持ちになれる大切な場所。人気の御朱印や、神楽やお祭りなどのイベントも沢山!

住宅街の中の神聖な場所「空鞘稲生神社」

子供の頃から、ご近所で、いつも傍にあった「空鞘稲生神社」。今回は、厄除け祈願のため訪れた折に、改めてゆっくり見学させていただき、神社の方にお話もお伺いできることができたのでご紹介させていただきます!

以前紹介させていただいたブログでも触れましたが、広島城の西側、本川を隔ててた一体の地域は、広島城を守る意図もあった、お寺を集めた「寺町」(なんと17ものお寺さんが並んでいるのです!)と呼ばれます。その寺町の傍、本川町に「空鞘稲生神社」はあります。

空鞘稲生神社の歴史は、寺町の寺群より古く、1532年、今から489年前に建てられたとのこと。その後、火事や、原爆投下によって焼け払われるも、その度に復興され、広島市民のお祈りの場として、大切にされている特別な場所。

周辺はマンション等の高いビルが多いのですが、石畳の境内に入ると、空気が一変。枯木があしらってある手水舎で、手を清め、本殿、神前にお祈り。大きな存在の前に、身を清め、謙虚になって頭を垂れる。その行為だけで、心がスッと軽くなります。

詫び寂びの世界?素敵な手水舎

時代の変化に対応した新たな試み

厄除け祈願(後述)が終わり、御札などを受けとる際に、神社の方に、不躾ながら色々質問させていただきましたが、快く色々お話していただけました。ありがとうございました!

「まずは、空鞘稲生神社を知ってもらって、色んな方に来ていただくよう力を入れています」というお考えが、境内の至るところに見えます。

コロナウィルス感染防止対策の看板や、消毒ボトルが配置されるのは勿論、神社の参拝方法が英語で説明されていたり、社務所の前に置かれた名刺や、境内に置かれている幟旗には、洗練された現代的なデザインマークなど、「新しさ」を感じさせる雰囲気がそこココに漂っています。老若男女、国内、海外の方、どんな方にとって親しみ易く、鳥居をくぐりやすいような環境を整えてらっしゃいました。

その他にも、本殿の隣にある神楽殿では、北広島から本格的な神楽団を招待した公演も行っているとのこと。コロナ禍以前までは外国の観光客の方もお越しだったそうです。原爆ドーム、宮島の他にも、地元の街の中に外国の方に紹介できる文化の発信地があることに嬉しくなりました!

魅力的なお守りやご朱印帳

本殿へお祈り、境内の散策を終えると、、やっぱり気になりますよね、グッズ!!お守り等がおかれているスペースは、明るくもオシャレな空間。色んな種類のお守りが並んでいて、目移りしちゃいます。そしてひときわ目立つ、御朱印帳!

御朱印を集めて回る方々(御朱印ガール!?)、御朱印ウォークなどが流行っているとのことですが、私自身初めての経験でしたので、その意味、扱い方について、質問させていただきました。

ご朱印帳は、「○○の有名な神社にいって来た!」などの記念・お土産品のようにして、家に飾るものではなく、お守りように身に着けておくものだそうです。当初は、ハンコ・スタンプを押していただけだったそうですが、それぞれの神社・お寺の特徴を生かした直筆のモノが増えてきたとのことです。

コレクター気質がある私としては、色々な珍しい・デザイン性が高いものを集めることに魅力を感じてしまう気持ちもあります。しかし、神社の方に、直接ご説明いただけたことで、参拝した時の感じた、静かで、謙虚で、自分だけではなく身の回りの家族や仲間の幸せを「願う」ことができた、あの「時間」を思い出すための装置として、そして「お守り」として常に身に着けていることの意味を感じることができました。

なので、御朱印が欲しい!という方も、まずは神前にてお祈りをして、心落ち着け、御朱印をいただくことの意義を再確認してから、社務所などでお願いするのが正しい手順ですね!

厳粛な空気の中、大太鼓のビートに感動の厄除け祈祷

ここからは、個人的な話で恐縮ですが、、、私が厄除祈願させていただいた時の様子をお伝えします。昨年の前厄に引き続き、今年が本厄。。。人類が、コロナウイルスによってのっぴきならない影響を受けている状況。私個人の「厄」としてコロナ禍をとらえるには、あまりに被害が大きすぎます。が!!「今年が底なんだっ!」「これからは昇るだけ!」と「厄」をとらえて、その厄を払っていただき、前を見て進もう!!

と、いうことで、空鞘稲生神社さんにお電話。「厄除けご祈願でやってもらえるんでしょうか?」→「来週だったら、予約なしでできます」→「来週はちょっと都合がよくなくて、、、今日とかは??」→「午前の部は終わったけど、昼からはできます」とのこと。コチラの都合なのに、快く引き受けていただき大感謝!

社務所につくと、本殿に上がってお待ちくださいとのこと。なんと私一人だけのためご祈祷!恐縮すると同時に、一人一人にも対応していただけることに驚きとともに、地元の方々に愛される・大切にされる理由を見た気がしました。石油ストーブでヌクヌクしたお堂の中でポツネンとリラックスして座っていました。

ところが、神主様がお越しになられ、お堂の右隅に置かれた大太鼓を撥にて叩いた瞬間!!ものすごい音圧と、踊るリズムが体中を突き抜けました。ぼんやり座っていた背筋がピーっンと伸びます。私の代わりに、厄払いのお願いを丁寧に読んでいただく神主様のお声に耳をそばだて、心の中で一緒に祈りました。「どうかコロナが早く去りますように!!」

玉串をささげる時に、「やり方どうだったけ!?ヤバいっどうしよう!」と焦るも、そっと「根本を、ご神前に向けて、、」と神主様からのご指示。「あ~そうだ、そうだった」と、時計回りに玉串を回して、そっと置いて、首を垂れる。

お葬式のご焼香もそうそうですが、日本人として、「特別習ったことないけど、じいちゃんや、ばあちゃんはこんな感じでやってたったけな?」と記憶に染み付いた行動が出てきてくれることに、日本人としての自覚を持てます。

なんでも簡単に検索サイトやSNSで調べられる時代。経験を通して日本の文化を体にしみ込ませるために、先祖から親へ、親から子へと伝承し、学べる場を守っていかなくていけないのだなと感じました。

旅館はらだからは徒歩565歩。朝のお参り+お散歩におススメ!

今回も読み辛く、長いブログを最後まで読んでいただきありがとうございます!空鞘稲生神社は、ビジネス旅館はらだから徒歩565歩、395mと、散歩に丁度いい距離!朝、目が覚めて、朝飯前のお散歩にもピッタリな距離。

清々しい境内の空気でデトックスして、心を清めて、広島に観光に臨むのも良いいですね。その他にも、御朱印集めにご興味あるかたは、近くの広瀬神社や護国神社の御朱印をコンプリートするのおすすめですね!

また、6月の夏越し祭りには打ち上げ花火、多くの屋台も出店する10月の秋祭りなど、沢山の催し物も開催されているとのこと。その他にもヨガ教室などのスぺ―スとして、地元の方々が親睦を深める場所にもなるそうです。

但し、「ただ単に、神社をイベントスペースとして貸しているわけではないんです」とのお言葉。「神社の意義を理解し、敬意を持った団体の方にしかお貸ししていません」。歴史ある神聖な場所を「守る」こと。そして、時代に即して、多くの人に神社に興味をもってもらうために「変わること」。ビジネス旅館はらだも、沢山学ばなけらばならないなっ!という想いが沸き上がる、素敵な場所でした。空鞘稲生神社、訪れていただきたいおススメの場所です!

神社の写真の左下には、実際にスタッフがビジネス旅館はらだから、各お寺までお散歩した際の歩数などの情報を張り付けています。
 使用アプリ ITO Technologies,Inc. 歩数計-無料の人気ウォーキングアプリ
 歩行者:身長176cm、歩幅約70㎝

更に詳細にご興味がある方は「ビジネス旅館はらだのスタッフ紹介」のページをご覧ください!

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