JOJO「ジョジョの奇妙な冒険」6部までコンプ!漫画充実の旅館

「ジョジョの奇妙な冒険」6部までコンプリート(文庫版)!連泊、長期滞在のお客さまに人気のビジネス旅館はらだの充実の漫画コーナーにとうとう「JOJO」を入荷!世界に誇る文化「マンガ」。その中でも、ルーブルへの展示など、世界から高く評価されている荒木飛呂彦さんの作品、全50巻!広島出張の際に通い詰めて、是非読破にチャレンジだっ!

第一部 ファントムブラッド

ファントムブラッド

ジョジョの奇妙な冒険。作者、荒木飛呂彦さんが1987年に週間少年ジャンプで連載開始し、現在でも連載が続く、超大作漫画。尋常じゃない線の書き込み、個性的でおしゃれな登場人物の服装やポーズ(JOJO立ち)!サラリと流しては読めない、張り巡らされた物語の伏線からの、、あっと驚く一発逆転、グロテスクなんだけど、指の隙間から覗かないことには気が済まない蠱惑的な内容、、、jojoの魅力には限りがありません。

しかし、何と言ってもジョジョの奇妙な冒険の発明・白眉は「スタンド」であることは間違いないでしょう。それまでの少年漫画の「主人公が修行し、強くなり、敵を倒す」というスタイルとは異なる「戦闘能力・筋力・パワーとは違う尺度=個性的な特殊能力を工夫・活用して、(仮にパワー的に劣っていても)敵を倒す」というスタイルの提示、まさにパラダイムシフトを起こしたのではないでしょうか?

One Pieceの「悪魔の実」もHUNTER X HUNTERの「念」もジョジョの奇妙な冒険からの影響があるのでは?とは、邪推でしょうか?

第一部のファントムブラッドは、現在も続く物語の原点となる、ジョースター家とDIO(ディオ)との因縁の始まりの物語。

「スタンド」は出てこず、代わりに特殊な呼吸法によって、太陽光と同じ波長の生命エネルギーを繰り出す「波紋」を使って、吸血鬼となった敵を倒すという、少しマッチョな物語。敵キャラは、北斗の拳の世紀末の暴徒達とどことなく雰囲気が似ている?

jojo特有のオノマトペ(カエルをつぶす音=「メメタァ」、登場シーンの音「ゴゴゴゴゴ、、」宿敵Dioの攻撃時のセリフ「無駄無駄無駄無駄!」)などは確立され、「波紋」「石仮面」「吸血鬼」と、これまでの漫画とは一味違う雰囲気を醸し出しています。19世紀のヨーロッパの路地裏のジメジメとした不穏な世界観を舞台に正義・紳士の心を貫く、ジョナサン・ジョースターと、悪の化身ディオ・ブランド―との対決を描く。

第二部 戦闘潮流

戦闘潮流

紳士道と正義を貫き、宿敵DIOとともに、悲劇の主人公として散った第一部のジョナサン・ジョースターとは正反対!?第二部の主人公は、ジョナサンの孫にあたるジョセフ・ジョースター。物語の舞台もニューヨークからのスタートということで、ユーモアあふれるHIPなジョセフは、一見チャランポランな印象を受けます。ところがどっこい、ジョナサンから受け継いだ正義の心を秘めた青年。

第一部で登場し、ジョナサンを助けたスピードワゴンは、アメリカに単身渡米後、石油事業で大成功し、財団を作るまでの大富豪となっていた。財団はDIOが吸血鬼に変身した原因の「石仮面」の研究を続けていた。その結果「石仮面」が作られた古代アステカ人の遺跡を発掘中、「柱の男」を発見。事件に巻き込まれ、負傷したスピードワゴン。スピードワゴンを救出するために、ジョナサンがメキシコに飛ぶところから物語は動き出す!

今回も、「柱の男」やその一族と対決されるために使用される能力は、第一部と同様に「波紋」。しかし、第二部では、決してパワーではかなうはずもない強大な相手に対して、ジョセフの武器は「波紋」に加えて、(悪?)知恵やトリック!まさしくココにジョジョの奇妙な冒険の「格闘・対決漫画における新たな戦い方」の芽が咲いた瞬間です!

何度も出てくる、紐を使ったトリックによる、意表を突いたどんでん返し攻撃(笑)は、第6部の徐倫のスタンド「ストーンフリー」にも継承されたのではないでしょうか?

物語には、ジョースター家と同様、主人公を助けるツェペリ一族の哀しくも熱いドラマや、戦いを通じて芽生える敵への尊敬、隠されたジョースター家の歴史など、涙なしには読めない感動作でもあります。!そして、第3部への導入も示唆されワクワクしながら物語は閉じるのです!

第三部 スターダストクルセイダーズ

jojoのいえば!?多くの方が、この第三部を筆頭に挙げるのではないでしょうか?第二部の主人公ジョセフとはこれまた正反対のクールで無口で、決めるときはビシっと決める不良キャラ、ひたすらカッコいい主人公・空条承太郎の物語。第二部の主人公のジョセフの孫にあたります。

主人公がパーティーつくり、チームで協力しながら、日本を出発し、何人もの刺客をやっつけながら、時には仲間を失い、成長し、ついにはエジプトまで到着し、ラストボスとの壮絶なバトルを繰り広げる!という、まさに王道漫画な内容!?

物語展開は所謂「王道」なのですが、、、荒木飛呂彦さんが描けば、王道漫画も、誰にも真似できないオンリーワンの聖典として生れ変わるのです!!日本漫画界に衝撃を与えた(?)「スタンド」能力が登場です。

「スタンド」は、素質があったり、外的要因(スタンド能力を発現させる「弓矢」に射貫かれるなど)で得る能力。守護霊みたいな形で出てきて、スタンド使い同士が、スタンドの能力を駆使して戦う。スタンドの能力は、個人の趣味・思考・欲望・背景が反映された、一人一人にオンリーワンな能力。

「炎を操る」「サーベルを操る」など、戦闘に特価したスタンド能力は文句なしのカッコよさなのですが、それ以外にもバラエティに富んだ、ぶっ飛んだ、魅力あふれるスタンドが登場するのです!

夢の中だけに登場して攻撃できる能力、体に磁気をまとわせる能力、相手の願いをかなえて、惑わす(?)能力、未来の事象を絵本として浮かび上がらせる能力、、、、、文字だけ読んでも、サッパリですよね。もうこれは読んでいただくしかない!そして、ラスボスはDIO!?。第一部の敵がまたもやジョースター家の前に立ちはだかるのです。ディオのスタンドは「時を止める」能力。

第3部以降、どのラスボスも、そのスタンド能力は「時間」に関するものとなっていきます。回を追うごとに、荒木先生の「時間」の取り扱い方、考え方の進化=深化は圧倒的。「時を止める」スタンド能力を描かれた時に、「ジョジョの奇妙な冒険」は、さらに一段階浮上し、漫画の枠に収まらない「何か・SOMETHING」になった瞬間なのではないでしょうか!?

アジア圏内をフラフラとしていたことがある旅行好きな私としては、承太郎一行が訪れる海外の街並みや、グルメや市井の人々の様子やファッションなど、「そうそう・アルアル!!」とうなずける描写が沢山。綿密な取材があってこその、荒木飛呂彦さんの、琴線に触れた海外の日常風景を楽しむのも、第三部の隠れた楽しみですね!

スターダストクルセイダース

と、やっと丁度半分の三部までで、、駄文を長々と書いていました。。。ジョジョの奇妙な冒険への想いがあふれてしまいました。。。続きは次回更新の時に!

*第4部から第5部の感想も更新しました。ご興味のある方はチェックしてみてください!

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